「ハーレムの熱い日々」で知られるフォトジャーナリスト
吉田ルイ子の幻の写真集『ハーレム』がついに完全復刻!
(昭和49年作)
黒人スラム街にともに暮らし、黒人たちを撮り続けたフォトジャーナリスト吉田ルイ子――1960年代〜1970年代初期の貧困・麻薬・売春・差別に象徴されるニューヨーク・ハーレムで、人間が人間であることを取り戻すことに目覚めた黒い肌の輝きを、女の感覚とカメラの冷徹な眼でヴィヴィッドに把えた異色の写真集。初版は昭和49年に発売され現在でもブラックカルチャーフリークの間でバイブルとして扱われる本作品。現在活躍する多くのアーティストに影響を与えた彼女の唯一の写真集が36年の月日を経て待望の完全復刻。
【商品詳細】
タイトル:ハーレム 黒い天使たち
写真:吉田ルイ子
文:木島始
発行:TODOROKI
ISBN:978-4-86113-853-9C0072 ¥2800E
発売日:2010年7月10日
価格:¥2,800円(税抜き)
【吉田ルイ子プロフィール】
1938年、北海道室蘭市生まれ。慶応義塾大学法学部卒。NHK国際局、朝日放送アナウンサー勤務の後、1962年フルブライト交換留学生として渡米。ユージン・スミスの写真に出会い、ハーレムの人々の写真を撮り始める。71年帰国。72年から沖縄、ベトナム、韓国、キューバ、ジャマイカ、イラン、リビア、南アフリカ等を取材。81年東宝映画「ロングラン」監督。89年JCJ(日本ジャーナリスト会議)特別賞受賞。97年、年齢を重ねて美しく輝く日本の女性たちを撮り始める。03年、北海道東川町の第19回国際写真フェスティバルにおいて「華齢な女たち」で東川特別賞受賞。04年、インド・ラダックを取材。ほかにも、北米、南米、東南アジア、中東、アフリカ等の世界約70か国をめぐり、人々の生活、感情に思いを寄せた視点で写真を撮り続けている。
【著作】
1972年 『ハーレムの熱い日々』講談社(1979講談社文庫)
1977年 『自分をさがして旅に生きてます』じゃこめてぃ出版(1983講談社文庫)
1980年 『吉田ルイ子のアメリカ I hate but I love』サイマル出版(1986講談社文庫)
1983年 『LUV 時さへ忘れて』冬樹社
2001年 『華齢な女たち beautiful age』中央公論新社 ほか多数
【写真展歴】
1971年 「ハーレム Black is Beautiful」東京
1979,1983,1984年 「ニューヨーク黙視録」東京、神奈川、大阪
1991年 「私はネコロジスト」東京、札幌
1996年 「MASAKANE」東京、札幌、登別
2001年 「Beautiful Age 華齢な女たち」東京、大阪、札幌、名古屋
2003~2004年 「肉体のシュルレアリスム 舞踏家土方巽抄」川崎
2005年 「唐招提寺展 献華写真」東京/上野 東京国立博物館 ほか多数